質屋の始まり

質屋は、世界的にも古くからある金融業で、中国では、1800年前からその存在を認める記述が残っています。

日本では、約700年の歴史があるとされ、そのルーツは遣唐使の時代に遡るとも言われます。

日本で貨幣経済が発達してきたのは、鎌倉時代以降ですので、意パン庶民の間に質屋文化が広まったのも、その頃と考えるのが自然でしょう。

それまで物々交換でよかったものが、貨幣を中心に回るようになり、物と物の間に貨幣が入り込んだのです。

この、物と物とつなぐための役割を担ったのが「質屋」であり、銀行などがなく、物も少なかった時代の「換金所」であったと言えます。

それから、質入れの文化は安定的に発展を遂げ、「換金できるもの」「価値のあるもの」の定義も確立されていきました。

そして、貨幣経済を安定させるためにも、必要不可欠な存在であったと言えます。

実際、物々交換の文化は戦前までは見られましたので、そういった地域で、地域外と交流する際に、文化の溝を埋める役目も、質屋が担っていたのです。